ショート動画マーケティングの始め方|個人開発アプリのPR動画を作る5STEP
2026.10.01

先日、CodexやClaudeを使いながら、北海道の公立高校入試に特化した英単語学習アプリを作っていました。
アプリが形になってきたところで、次にぶつかったのが「このアプリをどうやって知ってもらうか」という問題です。
僕のTikTokには、中学生を中心に約2万人のフォロワーがいます。届けたい相手はすでにいる。それでも、いざ紹介動画を作ろうとすると、何を見せるのか、何秒にまとめるのか、どの画面を録画するのかと、決めることが一気に増えます。
正直なところ、アプリを作る作業よりも、作ったものをどう伝えるかを考えるところで手が止まりやすいと感じました。
そこで、まずは他のサービスにはないアプリの強みだけを伝える15〜20秒の動画を一本作り、投稿までやってみることにしました。
この記事では、僕自身の個人開発の経験を具体例として、企画、台本、画面収録、編集、TikTok・YouTube Shorts・Instagram Reels・Xへの投稿までを順番に整理しました。僕自身が一本目を作るための手順でもあります。
ショート動画マーケティングの一般論を広く説明するのではなく、この記事を開いたまま作業すれば、一本の動画を投稿できるところまで進める内容に絞っています。マーケティング全体の考え方は「個人開発アプリのマーケティング方法」にまとめています。
※投稿画面やサービスの仕様に関する記述は、2026年10月時点で確認できる公式情報に基づいています。
最初のショート動画は「アプリの強み・15〜20秒」に絞ることにした
作った側としては、英単語学習アプリでできることを一通り見せたくなります。出題年ごとの学習、4択問題、結果画面、間違えた単語の復習。せっかく作った機能なので、なおさらです。
ただ、全部を一本へ入れようとすると、今度は何から見せればよいのか決まりません。台本も長くなり、動画を作り始める前の段階で止まってしまいます。
そこで一本目では、「北海道の公立高校入試で実際に出た英単語を学べる」という、ほかの単語帳アプリにはない強みだけを見せることにしました。長さは15〜20秒にします。テレビCMのように、短い時間で一つの印象を残すためです。
このくらいまで狭めると、必要な画面とセリフが見えてきました。最初の動画の役割は、アプリを完全に理解してもらうことではなく、「自分に関係がありそう」と気づいてもらうことです。
一本目は、企画から投稿まで5ステップで進める
ここからは、僕が一本目を作るために整理した順番を紹介します。
作業は、企画、台本、画面収録、編集、投稿の5ステップです。先に動画素材をたくさん撮るのではなく、伝える強みを決めてから必要な画面だけを録画します。
STEP1(企画):誰に、どの強みを見せるのか、一文で決める
最初に決めたのは、動画の格好よさではなく、「誰の、どんな悩みを扱うか」でした。
この英単語学習アプリの場合、対象は北海道の公立高校入試を控えた中学生です。その人が抱えている「英単語を何から覚えればよいか分からない」という悩みに絞りました。
動画を見た後にしてほしいことも、一つだけにします。今回は、プロフィールにマナピリカのリンクを置き、そこからアプリを開いてもらうことをCTAにしました。CTAは、動画を見た人に次に取ってほしい行動のことです。
| 決めること | 今回の内容 |
|---|---|
| 誰に見てほしいか | 北海道の公立高校入試を控えた中学生 |
| どの悩みを扱うか | どの英単語から覚えればよいか分からない |
| 動画で見せること | 北海道の公立高校入試で実際に出た英単語を学べる |
| 見た後にしてほしいこと | プロフィールからアプリを開いてもらう |
この4項目を一文にすると、次の企画になります。
北海道の高校入試を控えた中学生に、実際に入試で出た英単語を学べるマナピリカを紹介する。
動画へ入れるか迷った機能は、「この強みが伝わるか」で判断します。関係が薄ければ、二本目以降へ回します。
STEP2(台本):冒頭3秒から、15〜20秒の流れを作る
今回の台本では、最初に「プロ家庭教師が作ったアプリ」と伝え、過去問を集めて単語を選ぶ工程を見せます。アプリの強みを、作り方そのものから伝える流れです。
字幕はナレーションをそのまま出すのではなく、画面だけでも意味が通る短い文にします。
| 時間 | 画面 | 字幕・ナレーション |
|---|---|---|
| 0〜3秒 | アプリのトップ画面と問題画面をテンポよく見せる | 「プロ家庭教師が、北海道の高校入試向け英単語アプリを作ってみた。」 |
| 3〜5秒 | 過去問の資料や一覧を映す | 「まずは、過去問を大量に集める。」 |
| 5〜8秒 | 単語の一覧を、出現順に整理する画面 | 「実際に出題された英単語を調べて、よく出る順に整理する。」 |
| 8〜11秒 | 4択問題とステージ選択の画面 | 「これを4択問題にして、ステージを作る。」 |
| 11〜15秒 | 単語を確認する作業と完成した問題画面 | 「入試に必要ない単語が混ざっていないか、手作業で1語ずつ確認して……完成!」 |
| 15〜20秒 | アプリのトップ画面とプロフィールへの案内 | 「入試に実際に出た単語から覚えられるので、よかったら使ってみてねー。リンクはプロフィールから!」 |
字幕は、ナレーションを一字一句書き起こすのではなく、音を消して見ても流れが分かる長さにします。1画面に一つの短い文を置くくらいなら、スマートフォンでも読みやすくなります。
台本の言い回しを短くしたいときは、ChatGPT、Claude、Geminiなどの生成AIも使えます。ただし、AIにアプリ名だけを渡すと、実際にはない機能や効果まで補ってしまうことがあります。
僕が台本を頼むなら、使える画面と、言ってはいけないことまで含めて次のように渡します。
15〜20秒の台本を作るための入力例
15〜20秒の縦型ショート動画の台本を作成してください。
対象は、北海道の公立高校入試を控えた中学生です。
紹介するのは、北海道の公立高校入試で実際に出た英単語を学べるマナピリカです。
使える素材は、トップ、過去問の資料、単語を整理する画面、問題、結果の5種類です。
冒頭3秒で「プロ家庭教師が、北海道の高校入試向け英単語アプリを作ってみた」と伝えてください。
過去問を集め、単語を出現順に整理し、4択問題とステージを作り、最後に手作業で確認する流れを入れてください。
最後は「マナピリカは、プロフィールから使えます」と案内してください。
確認できない効果や成績向上は断定しないでください。
秒数、画面、字幕、ナレーションを表形式で出してください。
AIから返ってきた台本は、そのまま使いません。アプリの機能、固有名詞、画面の順番が実物と合っているかを確認してから字幕へ入れます。
STEP3(画面収録):台本に書いた画面だけを、縦向きで録画する
台本ができたら、そこに書いた画面だけを縦向きで録画します。
先にアプリ全体を長く録画すると、編集時に必要な場面を探す作業が増えます。今回は、トップ、問題、結果の3カットだけを用意します。
| 素材 | 動画で見せること | 収録時の動き |
|---|---|---|
| トップ画面 | アプリ名と対象者 | 2秒ほど静止する |
| 問題画面 | 出題年と4択問題 | 選択肢を一度タップする |
| 結果画面 | 正解と英単語の意味 | 内容を読めるように1秒ほど止める |
録画はスマートフォン標準の機能で十分です。iPhoneはコントロールセンターの「画面収録」から始められ、Androidは画面上部から2回スワイプして「スクリーン レコード」を選びます。Androidでは、録画前にタップ表示の有無も選べます。
録画前には、縦向きに固定し、集中モードなどで通知を止めます。メールアドレスや管理画面、利用者データが映らない状態にし、台本にない操作はしません。タップする場所は、TikTokやReelsのボタンと重なりやすい右端を避けます。
ここは後から隠すより、最初から映さない方が楽です。数秒のカットでも、録画後に一度再生して余計な情報が入っていないか確認します。
STEP4(編集):CapCutで、画面、音声、字幕の順に仕上げる
僕自身は自作の動画編集ソフトを使っていますが、最初の一本を作るならCapCutという動画編集ソフトが無料で使えるのでオススメです。
編集では、最初に必要な画面を15〜20秒のタイムラインへ並べます。先に映像の長さを決め、その後でナレーションやBGMを置き、最後に字幕を重ねます。
字幕から作り始めると、映像の尺を変えるたびに位置と表示時間を直すことになります。画面、音声、字幕の順にしたのは、手戻りを少なくしたかったからです。
書き出す前には、自分のスマートフォンで再生し、字幕が画面の端で切れていないか、音を消しても内容が分かるかを見ます。複数のSNSへ投稿できるよう、編集アプリの透かしが入っていない状態で保存します。
なお、BlenderとMCPサーバーを組み合わせた動画制作は、現時点では未検証です。試していない工程を、できたこととしてこの記事へ書くのは避けました。
※Blenderを使った実際の動画制作手順については、環境構築と検証が完了後、スクリーンショット付きで追記予定です。
最初の一本は、使い慣れた動画編集アプリで十分です。自動化の仕組みを完成させることより、自分で内容を確認できる方法で投稿まで終えることを優先します。
STEP5(投稿):プロフィールのリンクへ案内して、同じ動画を4媒体へ投稿する
動画が完成したら、TikTok、YouTube Shorts、Instagram Reels、Xへ投稿します。投稿前に、プロフィールへマナピリカのリンクを貼り、動画の最後は「マナピリカは、プロフィールから使えます」と案内します。
ここでも四つの動画を別々に作るのではなく、透かしのない同じ動画を使い、タイトルや投稿文だけを媒体に合わせて調整します。一本目の段階では、制作本数を増やすより、四つの投稿画面を最後まで通してみることを優先します。
| 媒体 | 投稿操作 | 公開前に確認すること |
|---|---|---|
| TikTok | 「+」から動画を選び、説明文と公開範囲を設定して投稿 | プロフィールのマナピリカへのリンクと、動画内の案内が合っているか |
| YouTube Shorts | YouTube Studioの「作成」→「動画をアップロード」からファイルを選ぶ | タイトル、公開範囲、子ども向け設定を確認したか |
| Instagram Reels | 「作成」→「リール」から動画を選び、カバーとキャプションを設定してシェア | カバーで文字が切れていないか |
| X | ポスト作成画面で動画を添付し、本文とアプリのリンクを加えてポスト | 動画とリンクが正しく表示され、マナピリカのページを開けるか |
YouTube公式ヘルプでは、パソコンからYouTube Studioへ入り、「作成」から動画をアップロードする手順が案内されています。Shortsとして扱われる動画は正方形または縦長で、最長3分です。今回の動画は15〜20秒なので、この上限には収まります。
Xでは、ポスト作成画面から動画を追加し、本文へリンクを貼って投稿できます。操作はX公式ヘルプで確認しました。
TikTokとInstagramは、アプリの更新でボタン名や配置が変わることがあります。記事と表示が違う場合は、その時点でアプリに出ている「投稿」「シェア」の案内を優先してください。
まとめ:最初の一本は、企画から投稿まで一度通してみる
今回は、北海道の公立高校入試で実際に出た英単語を学べるという強みに絞り、15〜20秒の動画として投稿するまでの手順を整理しました。
進め方は、企画、台本、画面収録、編集、投稿の5ステップです。先に伝える強みを一つに決めておけば、必要な画面とセリフも絞りやすくなります。
最初から継続的な運用方法まで完成させようとすると、一本目を作る前に決めることが増えてしまいます。まずは一本を投稿するところまで、この5ステップを通してみます。
確認した情報源
画面収録の手順は、AppleのiPhoneユーザガイドとAndroidヘルプを2026年10月に確認しました。CapCutの無料で使える基本的な編集機能は、CapCut公式サイトを、Xの動画投稿はX公式ヘルプを確認しています。アプリの機能や投稿画面、利用条件は変更されることがあるため、投稿時点の各サービスの表示も確認してください。